秘蔵楽器3

2008年02月18日:17:58
僕は昔からどうしても本物のオーケストラの音が欲しかったんですが、シンセサイザーでああでもないこうでもないとずっと試行錯誤してました。それで最後に行き着いたのがこのCD-ROM。生のオーケストラの音がド、レ、ミ、ファ・・と楽器別に一音ずつ収録された製品で、「ミロスラフ・ヴィトウス・シンフォニックオーケストラサンプルズ」という音源です。サンプラーという電子楽器に取り入れて使います。それによって取り入れた音を、鍵盤で好きなように弾けるというわけです。
秘蔵楽器3
CD-ROM4枚組のもので、チェコ共和国出身のコントラバス奏者ミロスラフ・ヴィトウス(JAZZフュージョングループのウェザーリポートなどで知られる)が何年もかかってチェコ交響楽団のメンバーとともにつくりあげたという物凄いソフト。デモCDを聴く限り、まさにそこにオーケストラがいる!というクオリティで、当時(90年代半ば)はこれに勝るオーケストラ音源はない、とまで言われた高級品でした。値段も物凄いものがあったんですが(高い!)、パットメセニーグループを始めいろんなアーティストが使っているということもあり97年頃買ってしまいました。音はまさに最高でした。いまでこそもっと安くていい製品が出てますが、90年代はこれが一番リアルなオーケストラ音源でした。

使いこなすのは少々コツがいります。バイオリンセクション1と2があるとすると、それぞれの演奏者の個性が微妙に違います。音の明るさや、音域によってビブラートがちがうなど。チェコフィルのメンバー達それぞれの「クセ」をも考慮しなければならないほどであり、彼等の音楽魂そのものまでもが聞こえるような気がするくらいです。それを金で買った僕は、なんだか気味が悪くなってしまうことも(笑)。

現在でもよく使います。とくに太陽風の3枚のアルバムには全般的に使っています。ぶ厚くて壮大なオーケストラ風の音はコレ、という感じです。

byマツモト

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Posted by 太陽風オーケストラ
Comments(2)Blog
この記事へのコメント
うわ~いいな~。
ところで、鎌鼬のメロディーを奏でている音はバッグパイプとストリングスの混ざったような音に聞こえるのは思い込みでしょうか?バッグパイプにしては硬さや尖った感じがなく、ストリングスにしては湿度感があり、しっとりしているし・・・以前から気になっているのですが。そういうもののMixVoiceでしょうか?
TFOのkeyboardの音は乾きすぎずとても心地のいい音です。
Posted by JO-SEI at 2008年02月19日 01:54
JO-SEIさん鋭い!「鎌鼬」の音は、バッグパイプ+正体不明民族系弦擦り楽器というイメージでミックスして作ったものですよ。
それも普通の鍵盤ではなく、ショルダーキーボードコントローラで演奏することによってああいうニュアンスが出てるかもしれません。

>TFOのkeyboardの音は乾きすぎずとても心地のいい音です

ありがとうございます!湿度の高い沖縄で音楽作ってるせいでしょうか(笑)。
Posted by マツモト at 2008年02月19日 10:39
 
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太陽風オーケストラ
太陽風オーケストラ
沖縄をベースに世界に向けて活動を展開するインストルメンタルバンド「太陽風オーケストラ」。

和太鼓をフューチャーしたダイナミックなリズムと情緒豊かなメロディのコントラストによる新世代ミュージック。

結成以来、ライブ・各種イベント・CM出演など幅広く活躍し、1999年にファーストアルバム「太陽風」を日本クラウン株式会社から全国発売、2003年にセカンドアルバム「NEXT DIMENSION」をリリース。
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