作曲の過程(一例)

太陽風オーケストラ

2008年09月22日 22:35

さ〜てと、今回はしっとりしたメロディーのものを作ってみようかな。
(ピアノをチョコチョコさわりながら)
フ〜ン...まずこの音から出発してと、フンフン。この(頭の中で鳴ってる)音は何かな?ん?イーフラット?

こりゃまたしても弦楽器が苦手そうなキーがでてきちゃったなぁ。
まあいいか、この音が聞こえてきたんだからこの音で出発するしかないな。
ムリヤリ楽器にキーを合わせて作ってもロクなものが出来なかった事もあるし。

フンフン。(ピアノをチョコチョコさわりながら)
おおっ、こういう展開のメロディは今まで出てこなかったような気がするな。
6小節パターンということは、コード進行ではなくメロディを大切にしてる証拠?
よし、これを発展させていこう。たぶんコレがAメロになるのかな。

フンフン。(ピアノをチョコチョコさわりながら)
あれれ、これはAメロじゃないなぁ。この次にこの展開に行きたいんだけど、こっちはBメロって感じじゃないしな。
そうか、コレはイントロっぽいな。ということは、こっちがサビだと思ってたんだけどもっと盛り上がる展開が出てきそうだ。
まてよ...来た!これがサビだな!うん、そうか、このメロはここに行きたかったんだな。

自分としてはここの音に持っていきたかったんだけど、この場合は素直に行きたい音に行かせてあげた方がいいな。
サブドミナントで始まるし、王道パターン(という事はポップだ、と勝手に思いつつ鉛筆で音符を書く)だ。

よし、これでどうだろう。(頭からピアノで弾いてみる)
ウ〜ン、サビはこのテンポじゃ間延びしてしまうなぁ。どうしようかな、しっとりした感じの曲にするつもりなんだけど...。
(若干テンポを上げて見る)
そうか、この曲はしっとりした曲には育ちたくないらしい。もっとリズミカル志望らしいな。そうならそうと早く言ってくれよ!
ドゥン・ドゥン...(リズムを考えてみる)

スネアは2.5・4で昔のジャパンっぽくしたらポリリズム的で面白いかもしれないけど、聴き手にとってはつらいかなぁ。
やっぱり2・4かな。ウン。

とりあえずこれでよし、と。ちょっと休憩〜(ベランダへ)
フンフン...(今出来たばかりのメロディを口ずさむ)

あれ!どこかで聴いた事あるな。なんだっけ?
あっ!この展開は太陽風のあの曲にソックリじゃないか!うわっまずい、全然気がつかなかったよ!
他のメンバーの曲をパクってどうする!
この曲ボツ!やり直しやり直し!(と部屋の中へ)

こうして時間が過ぎてゆく。

byマツモト

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