愛聴盤10

太陽風オーケストラ

2008年07月14日 19:08


「FAKER HOLIC」、いわずと知れたYMO初期のライブ盤です。
1stアルバムと2ndアルバムの間に行われたヨーロッパツアーの模様が収録されています。1978年から79年にかけての音源。

YMOというと打ち込みシンセサイザーの無機質な音という印象が強くありますが、これはライブ盤なので躍動感があります。
おなじみのピコピコなテクノサウンドはさほど強調されておらず(当時のコンピュータでは完全再現は無理があったため)、バンドサウンドっぽくなってます。

メンバーは細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏の3人だけではなく矢野顕子と渡辺香津美が参加しています。ギターが加わったことで当時流行っていたフュージョンぽくなってますね。長めのギターのアドリブソロがあったり、カヅミサウンド炸裂です。YMOが海外で注目を浴びた要因の一つに、渡辺の参加したこの編成が大絶賛されたため、という裏話があるくらいです。

とはいえ、やはりファンとしての楽しみはスタジオ盤とは違うアレンジがされたおなじみの楽曲を別ヴァージョンとして聴けるということですね。これはYMOに限らずどんなバンドでもそうだと思いますが、もし太陽風のライブ盤があったらどんな聴き方してくれるのかとても興味はあります。

byマツモト

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